2025/12/26
手斧(ちょうな)と名栗(なぐり)|小田原城で見つけた手仕事の原点
こんにちは、柳橋です。
先日、「忍者に会いたい!」という
息子のリクエストにより
小田原城へ出かけてきました。

本殿も立派でしたが、
私が特に見入ってしまったのは
「銅門(あかがねもん)」という場所💡
階段を上がって2階に行くと
天井組みが現れ、立派な丸太の梁(はり)がずらり。

通常の丸太梁は表面を削り
木そのものの表情を残すのが通例ですが、
銅門(あかがねもん)の梁は、
波のような凹凸(おうとつ)の加工が施されていました。
思わず立ち止まって
写真を撮ってしまうほど、美しい仕上がりです📷
創家の家づくりでも、
この、名栗加工を採用した事例がたくさん✨




・リビング横の畳スペースの板間
・お客様を迎える玄関の床
あえて、一手間加えることでつくり出す質感。
まさに
「素材の味を愉しむ」
仕上げだと思っています。
◇
本殿の展示コーナーには
実際に昔使われていた大工道具の
手斧(ちょうな)も置かれていました。

思っていたより大きくて、ずっしりとした重厚感がありました。
手斧(ちょうな)は、
製材加工機械のない時代からある
木を粗く削るための道具です。
いまは機械で一瞬ですが、昔は、・丸太を四角くする
・平らにする
・必要な形に整えるこういった作業をすべて手斧(ちょうな)で行っていました。
当時の職人さんも
「この道具でひとつひとつの木を削っていたんだ…」と考えると、
建築物にかけた資金の膨大さや、
職人たちが費やした時間と手間に
頭が下がる思いです✨
時代や、使われる場所が違えど、
手仕事が生み出す豊かさや、あたたかさは、
何百年経っても心を揺さぶるものがありますね。
こうした大工の技や日本の文化は
これから建てる家にも少しずつ受け継ぎ、
微力ながらにも、後世に伝えていけたらいいな・・・
と、改めて感じる旅となりました☺️
では、また!
みなさま良いお年をお迎えくださいね〜🎍



