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2021/11/25
[天然乾燥]の柱を使う理由 〜割れ方と背割り編〜

   

  

こんにちは。宮崎です。

前回より柱の乾燥手法について書かせていただいてます(╹◡╹)✨

(長くなるので小分けにしております💦 前回の記事はこちらから)

  

創家では天然乾燥の柱(国産桧)を標準仕様としていますので、

その理由を段階的にご紹介し、自然の木の良さを伝えていきたいと思っていますm(_ _)m

 

では、前回登場した表に沿って、見ていきたいと思います(=´∀`)/

今回は、天然乾燥と人工乾燥の木材の割れ方の違いについてです。

割れ方が仕上がりの動きにも影響しますので、一緒に説明していきますm(_ _)m

 

 

  

 
乾燥過程での割れ方

天然乾燥は木材表面に割れが生じます。じわじわと、ゆっくり水分が抜ける過程で出てくる症状です。

無造作に割れるのを防ぐために、天然乾燥の柱には通常、

『背割り』という切り込みを入れて、意図的に水分と力の逃げを誘発します。

 

一面にスリットを入れると、中の水分が切り込みに向かって蒸発し、スリットが開いていきます。(Vの字に切ったわけではなく、開くんです)

この方法では、仕上がりの壁紙や塗壁が引っ張られて動いてしまいやすくなるので、弊社では4面にスリットを入れて力を均等に逃がす方法を採用しています。

4面スリットの方法だと、木が乾燥しても均等に動きが生じるので、一方向だけに大きく動く場合よりも、仕上がりに影響が出にくくなります。

以上が天然乾燥の乾燥割れについてと、その対処法『背割り』でした。

 

では、人工高温乾燥を行った場合はどうなるでしょうか。

人工高温乾燥では表面割れではなく内部割れが起こります。

一見、表面には割れが出ず綺麗に見えますが高温で一気に乾燥させるため、

木の持つ油分ごと乾き、内部の割れが生じやすくなります。

こちらは杉の柱断面ですが、向こう側の光が見えるほど割れています。

しかし表面が割れにくいため、壁などの仕上がりへの影響は出にくくなります。

建築する側からするとクレームの出にくい仕様とも言えますが、見えない中側で割れるということは、どういうことなのかは次回説明していきたいと思います。

 

 

それぞれの割れ方、仕上がり表面への影響を比較してみましたが、いかがでしたでしょうか??(*´-`)

ご意見、ご質問などありましたらお気軽にお寄せくださいませ(╹◡╹)

 

次回は強さと防蟻性能について比較していきたいと思います。

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